■古め
時計仕掛けの
オレンジ

空気作りや音楽を効果的に使う事を最初に印象づけた監督スタンリー・キューブリック。悪と善、狂気と正気は紙一重であり、ちょっとした些細な事で我々は常軌を簡単に飛び越せられる。他の作品も見よう。「2001年宇宙の旅」の絵的美しさと哲学をはらんだ人類への皮肉、「EYES WIDE SHUT」の役者間に流れる空気。
デビット・リンチ
ロストハイウェイ」。二人一役の男と一人二役の女が物語をミキシングし正直理解不能。音楽にスマパン、NINが参加。「イレイザーヘッド」リンチの一番のお気に入り。ブルーカラーの男の夢とも現実ともおぼつかない悲壮な世界。奇形児が彼に訴えたものとは?「エレファントマン」フリークス大好きのリンチが作り上げたエセ感動作。ただの見せ物小屋映画を作りたかったという思惑とは裏腹にラストはしんみりさせられる。最も有名かも。最新作が「ストレイトストーリー」。おもしろいことはおもしろいけど、リンチじゃなかったら観なかったねまず
BETTY BLUE
純粋とはどういう事か?真っ白いキャンパスに絵の具を一つ垂らす…なんと目立つ事だろう。たった一滴でその白さは別なモノになってしまう。最高の仲間と笑顔、恋愛と幸福、愛ゆえの絶望と未来。ベティLOVE
NEW CINEMA
PARADISE

少年から大人へ。歳が何十も離れた友人が残してくれたものは、少年の切り取られていた唯一の思い出だった。やっぱりラストのシーンですかね。
カッコーの巣の上で
いやもうジャックニコルソンという時点で俺の好みを通過してます。精神病棟の話。確か原作者ってジャンキーのはず。キマりながら書いたとか。

第三の男
白黒。推理モノの古典。オーソン・ウェルズの若い頃がシブい、太い。下水道のシーンの緊張感もさながら、素晴らしいカメラワーク(静止)の、ラストの並木道にはやはり感動。
EASY RIDER
ヒッピー全盛60〜70'S米の遺産orゴミのジャンキーロードムービー。ドラッグ描写やフラワーな自由さを表した映画の中では最も有名。ラストは衝撃。個人的に散々マネして周りを困らせたジャック・ニコルソンの「ニッキニッキニッキ ん〜インディアン」で思わず巻き戻し再生。The Birds,ジミヘンらが参加のサントラは買い。
TAXY DRIVER
76年、ロバート・デ・ニーロ。自分の中の正義を肥大化してしまった男。自分を信じ、行動に移す。その強さと言ったら計り知れないものがありますな。鏡の前で銃構えたり髪剃ったりするシーンがカワイイ。
気狂いピエロ
ヌーヴェルバーグ=新しい風と呼ばれる動きが60年代フランス映画界に起こった。その中心がジャン・リュック・ゴダール。その後のフランス映画のイメージ「派手さは無く心理描写に重点がおかれハッピーエンドというわけでもない。究めて詩的」を決定付けている。話自体はよくわからないが、観ていてとてもいい気持ちになれる映画。素敵。

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