青山同潤会アパート
同潤会青山アパートは、東京の原宿と青山を結ぶ表参道という通りに面した3階建ての鉄筋アパート群だった。70年以上前、関東大震災の直後に日本で初めて建てられた鉄筋コンクリート の集合住宅群、それが同潤会アパートで、首都圏16箇所にある同潤会の中でもポピュラースポットである原宿〜表参道の顔となっていた人気建築がこの青山アパート。当時最高の建築界における叡智を集め(東大出身の設計士団が設計)、耐震性、耐火性に優れ、隅々までデザインに気を配り近代以降の日本のライフスタイルの基盤を作った歴史的にも重要な建築であり、また現在においては70余年の歳月の中で住民の方々が作り上げた生活や工夫の堆積による、 独特の時間感覚と雰囲気を持った建築でもあった。夏にはツタが生い茂り、緑と古い外壁はひんやりと涼しい感覚と潤いをもたらす。もともとは住宅として作られたアパートだが、中住居のほとんどは空き家になっていて、通りに面 した表側は表参道という土地柄、ファッション、雑貨、ヘアサロン、ギャラリーなど個性的な小規模テナントが多く入り原宿の個性となっていた。2003年取り壊し。
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